コミックマーケット69 総括
1.C69閉幕後に コミケ30周年にあたり、その締めくくりとして開催されたコミックマーケット69も無事(?)閉幕しました。参加者1日目16万、2日目19万。合計35万人という多くの人が今回参加されました。冬場にも関わらず多数の方が参加できたのはやはり快晴だったためでしょうか…。昨年は大雪で大変でしたが、今年は多少の混乱や販売中止問題などもありましたが、何はともあれ、無事に閉幕してよかったです。
さて、今回C69で私が気になった点を中心に以下「一般参加者」「企業・スタッフ」「レポート作成者」の3つの区分けで語りたいと思います。
2.一般参加者 一般参加者のマナーについては今更ではないので、あえて言及するつもりはないですが、今年も酷いところはすごかったですね。マナーは守らない、ゴミは散らかしっぱなしのまま移動、スタッフの言うことは聞かないetc…。これに関してはほんと良心の問題なので、「やってしまったかな〜」なんて心当たりのある方は次回から気をつけるよう心がけていただけると個人的には嬉しい限りですね。一人一人が減らしていけば、もしかすると撲滅することもできるかもしれませんから…。
今回1点だけ気になったことを述べておくと、『情報不足&情報に踊らされている』人が多かったですね。たまたまなのかもしれませんが、人と人やり取りを真実として勝手に思い込み、それを元に企業スタッフに詰め寄ったりする光景や「初めてなので」と言っていろいろな方に聞きまくっている方がちらほら見受けられました。前者も後者もコミケではよく見かける光景なのですが、今回は特に多く見かけました。ネットと同様に会場内でも飛び交う情報量は大量です。当日になって急遽変更される内容もよくあることなので、初参加者・常連共に、ちゃんと欲しいものがわかっている人は事前に下調べをして、当日変更があった場合には冷静に情報を整理して対応してみれば、だいたいは問題になったり、スタッフに迷惑をかけることは減るでしょう。実際、欲しいグッズとかが目の前にあると冷静さを失うことは多々ありますけどね(ぇ
また、明らかにコミケという「イベント」として来たのではなく、ここ最近の秋葉原と同じ完全に「観光」目的で来ていた人も多く見られました。今までもいましたが、やはりマスメディアの影響でしょうかね〜。中にはカップルで楽しんで(?)いた人達もいましたよ。今後、こういった人達が増加することによってコミケ全体にどう影響がするか、個人的には気になっているところです。たぶん秋葉原みたいに観光化することはないでしょうけどね…。
あと、個人的にカート利用者が増えた気がしました。あれだと荷物を運ぶのは楽なんですが、周りの方と接触しやすいんですよね。カート利用者、周りの人お互いに通行の時は気をつける心構えがあるといいんですがね〜。現実はそんな気遣いしてる余裕なんてない人のほうが多いかな?
3.企業・スタッフ 企業側に関しては会社の人気度等に対応内容は左右されたりしますが、基本的には列整理と販売方法の話にどうしてもなってしまいますね。今回も企業様によって対応が遅れたりして、いつもどおり列に2〜3時間拘束なんて話も多々あったようで…。
ただ、それよりも個人的に気になったのは一部企業様にて整理券による販売を行ったりしたところがあったようで…。もちろん今までにもサイン会などではよくありましたが、販売で行われたのは近年ではなかったと思います。普段あまり行われていない分、やはり結果としては混乱だけが生まれたようです。しかし、こういった今までと違う販売方法をとろうという姿勢が出てくることはやむを得ないことだと思います。それだけ販売方法を変えなくてはならないほど現場では毎回たいへんな作業が行われているわけです。今後、こういった動きは加速していく傾向にあると思いますので、参加者としてその動向を見守っていく必要があると私は思います。
サークル販売に関しては、大手は相変わらずな長い列形成だったものの、大きな問題もなかっただけ良かったかな。まぁ、一部でスタッフの連携がとれてなくて、混乱したサークル様もあったらしいですが…(ぇ
4.レポート作成者 今回あえて「一般参加者」「企業・スタッフ」と同等の扱いとして項目を作りました。今回も多数のサイト様でコミケレポが掲載されましたが、年々その数は多少ではありますが増加傾向にあります。一方で今まで書かれていたサイト様が書かれなくなったりしてたりもします。
今までコミケレポートを書いていたサイト様が書かなくなった主な理由としては
「(前回と似てて))書く内容が無い」
「すでに既出の内容」
「写真があまり撮れなかった」
といったものでした。
企業側が出すレポートも確かにコミケの雰囲気を味わうことができるのですが、やはり参加者が書いたレポートの方がより親近感をもつかのようにコミケを読んで感じることが出来ると私は思うんですがね。当サイトがコミケレポリンク集を作っている関係や私自身がサイト運営をする前からコミケレポをたくさん読んできたわけなのですが、たしかにここ数回のコミケレポはかなり似たり寄ったりであり、特別に斬新なものがありませんでした。でも、私はどのコミケレポートも素晴らしいものだと思っています。なぜなら、全く同じレポートなどあるわけがないのですから。その人にはその人のコミケがあり、その数だけレポートはあるからです。だからとはいいませんが、もしもサイトやブログをお持ちの方でコミケに参加したのなら是非書いてみてくださいませ。それがまた一つコミケに参加した証となるはずですから…。何が言いたいかというと、コミケレポートもコミケの醍醐味の一つになりつつあると言いたいのです。
ただ、個人的に懸念してるのですが、会場内での写真撮影の増加です。基本的には国際展示場内部での撮影は禁止であるにもかかわらず、近年のレポートではだいたいは多用されています。今のところ会場内で撮影していたところをスタッフに見つかったら注意されるといった程度で大きな規制はかかっていませんが、コスプレ広場の撮影登録同様、今後試行錯誤の末何かしら決まっていくのではないかと私は予想しています。
個人的には今ある個人コミケレポートがなくならないような寛大な法ができることを願いたいですが、個人情報などの規制が厳しくなる今時ですから、どうなることか…。
ちなみに今回C69でのお勧めレポートは以下3つです。

ある地方オタのコミケ参戦記
ComicMarket69 - 2日目 (2005/12/30)
儚い人の写真館 レポート【コミックマーケット69 開催】
参考:なぜ俺ニュのコミケレポは面白かったのか
5.C70に向けて さて、次回C70ことコミックマーケット70は2006年8月11日・12日・13日開催予定です。記念すべき70ということもあって、何か動きあることを個人的には期待してるのですが、今回のカタログを見る限りだとないの…かな?
また、1・2年で一気に注目をあびるようになったオタク産業に対するマスメディアの報道。今後も面白おかしく報道されていくことは確かでしょう。オタクの姿を追求していくのか、ただの視聴率稼ぎとして使っていくかはわかりませんがね。一方で犯罪などによるエロや風俗への規制の強化なども起きており、コミケもこういった世間の動きにどんどん影響が出てくるのは時間の問題でしょう。(ただ、これに関してはすでに今回の反省会でも語られてたりする)
オタクやそれに準ずるものに対する視線が変化していく中でコミケはどのように変化するのか、しないのか…。新たなコミケの魅力を見つけつつあること感じながら、『コミックマーケット69 総括編』を終らせていただきます。
それでは、次回コミックマーケット70で…。

2005/1/5 22:00

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